普段使っているミニショルダーバッグに飽きてきたので、画像検索でテキトーに「ボディバッグ 小さめ」で検索。たまたま見た画像に一目ぼれし、ほぼ衝動買いで買ってしまった。
それが今回紹介するパタゴニア ウルトラライト・ブラックホール・ミニ・ヒップ・パック 1Lだ。
ちょうどよさそうなサイズ感とヘンテコなカラーリングに完全にやられてしまった。パタゴニアの割にそこまで価格も高くないし手に入りやすい。
せっかく購入したのでレビューしてみる。今回はたまたま一目ぼれで衝動買いしたが、もとより自分はパタゴニアブランドは結構好き。
レビューもちょっとひいき目になるかもしれない。そこは堪忍していただきたい。
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パタゴニアのブラックホールシリーズのコンセプト
パタゴニアのブラックホールシリーズは「どんな冒険にも耐えうる、丈夫で多機能なバッグ」というコンセプトで作られている。
具体的には、高耐久性、多機能性、収納力、汎用性と公式HPにはいろいろ書かれているが、要するに「あらゆるシーンでも使える丈夫で軽く物がいっぱい入るバッグのシリーズ」。
確かに他のブラックホールシリーズを見るとかなりの収納力があるバッグが多いが、ウルトラライト・ブラックホール・ミニ・ヒップ・パック 1Lに関して言えば誇大広告なような気がする。
容量1Lは思った以上に物が入らない
なんせ1Lの容量しかないので当然収納力はあまりない。財布とハンカチ、家の鍵を入れるともうパンパンになる。長財布ならギリギリ入るか。
公式の画像で見るより容量は少なく感じる。
容量1Lと言われてもピンとこないと思うので、実際に財布とハンカチを入れてみた。入れた財布は元々コンパクトなのにこの狭さ。
容量を求めるなら他のボディバッグやショルダーバッグを選択するべき。
容量が1Lで設計されてるこのヒップバックを、多収納を売りにするブラックホールシリーズに入れたのはいささか無理があるように思える。
普段使いなら1Lの容量でも無問題
さっき容量についてネチネチ書いたが、実際に使ってみると、このコンパクトさで十分だと気づいた。
自分の場合、後ろポケットに財布とハンカチだけ突っ込んで出かけることが多いし、必要以上に荷物を持ち歩かないことが多い。
三種の神器である財布・ハンカチ・スマホ。これが入れば何ら不都合はない。1Lのヒップバッグでも、日常的に持ち歩くものは十分に収まる。
お気に入りのパタゴニアのロゴを見ながら出かける楽しさが、日常にちょっとした満足感をプラスしてくれる。正直気分もアガる。
結局、この商品が自分にとって価値があるかどうかは、その体験をどう感じるか次第な気がする。実用性は十分だし、好きなブランドを身近に感じられるっていう満足感を得られるから満足度は高い。
カラー展開が異常にあってどれもカワイイ
おじさんがカラフルなバッグとか持ってるとちょっとイタい目で見られるが、有名アウトドアメーカーのロゴが入ると途端に許された雰囲気になる。
特にパタゴニアはノースフェイスよりおっさんチョイス感があるから、30歳を超えると途端に使いやすく感じる。実にありがたい。
カラー展開も実に多様だ。上の画像以外でも多数色のパターンが存在する。すげぇ。
自分は「Subtidal Blue」を選んだ。派手な色がダメな人でも、このカラー展開の多さであれば自分にマッチするカラーを選べるだろう。
本来はウェストバッグだがボディバッグとしても使える
本格的なウェストバックでありがちな、腰に密着させるサポートとかないのでボディバッグとしても使用可能。
ベルトにポシェットが付くようなシンプルな構造なので、どんな使い方をしてもある程度使えるようになっている。
ただ着用感はボディバッグ専用品ではないのでそこまで快適ではないことには留意すべし。
パッカブル仕様でコンパクトに折り畳み可能
パッカブル仕様とは簡単に言うと、使わないときにコンパクトに折りたたんで収納できる仕様。
なんとこのヒップバッグ、前面の小さなポケットへ裏返すように収納できる。
自分は普段使いするのでべつにパッカブル機能を使わないが、旅行先やアウトドアシーンで展開して使いたいなら便利かも。
生地は薄いが耐久性は高い
パタゴニアといえば環境に配慮した意識がめちゃ高い企業として有名。
もちろんこのヒップバッグの生地もリサイクルナイロンを100%使用しているが、それだけが売りではない。
ナイロン生地はリップストップ処理されており、極薄であるのに耐摩耗性・耐候性に優れている。
リップストップ処理された生地は小さな格子状に織り込まれており、見た目以上に頑丈。
アウトドア製品では軽量かつ堅牢であることを求められるので、リップストップ生地はまさに最適。
パタゴニアの超人気ジャケットのフーディニ・ジャケットにも採用されている。
服で擦れる程度の摩擦では問題ない。つまり日常生活レベルでは耐久性を心配しなくてよい。
裏地の縫製もめちゃくちゃ綺麗
海外ブランドでもありがちなのが、見える範囲は綺麗でも裏地の縫製が残念なケース。
まぁまぁ高いブランドでも平気でありえるので心配していたが、流石我らのパタゴニア。
縫製に関しては完璧と言っても過言でない。パッカブル仕様ということで裏返して収納することもあってか、バッグ内部の縫製も素晴らしい出来栄え。
これは長持ちできる予感がビンビン。
ビックリするほど軽量
生地もペラペラ、サイズもコンパクトなんだから当然軽量。
なんと驚き、重量100g。もはやスマホより軽い。
どのくらい軽いのか調べてみたらニンジンをハーフに切ったら大体100gらしい。
余計に分かりにくくなった気がするが、とにかく軽いことを強調しておこう。
ベルトの固定部分はチープ
これは他のレビュワーも言及してる部分だが、余ったベルトを固定する方法が「ゴムバンド固定」なので、非常に頼りない。
プラスチックの留め具とか、なんか他に良い方法があったんじゃないかと思うが、環境に配慮している企業だから少しでもプラスチック部分を減らしたかったのかな?
パタゴニア製品は大好きだがサステナブル信仰は自分にはないので少し残念なところ。
今のところゴムバンドでも問題なく固定されているが、ただのゴムバンドだからヘタるのは時間の問題。
まぁ未来の自分がなんか考えるだろう。
ベルトの長さ調節は超簡単
ベルトの余り部分の固定の仕方は残念だが、ベルトの長さ調節はめちゃ簡単でグッド。
ベルトを締める際は、余った部分を引っ張るだけでOK。緩める時も、少しだけベルトを緩めればすぐに調整できる。
ベルトの素材が滑らかだから、ストレスなく長さ調整ができるのは嬉しいポイント。
ウェストバッグとして使う時と、ボディバッグとして使う時では必要なベルトの長さはもちろん異なる。
簡単に調整できるのは普通に便利。
定価で買うべし
アマゾンでも楽天でもやたら高い値段で売ってる業者がある。
現行品なら大体5,000円~6,000円位(令和6年8月現在)。
にもかかわらず、10,000円を超えるモノもチラホラ散見される。
どういう理屈でそんな値段になるのか分からんが、とりあえず楽天やYahoo!ショッピングなどで定価付近で販売しているモノを購入するべし。
【結論】パタゴニアのファンなら買う価値あり。
アウトドアテイストの派手なカラーと控えめなパタゴニアのロゴ。
この組み合わせに惹かれるなら、まあ買っても後悔はしないと思う。
正直、もうそれはただのパタゴニアファンだから。
ファンなら日常的な小物でもパタゴニアで揃えたくなるのは当然のこと。普段はケツポケットに財布を突っ込んで出かけるタイプでも、このアイテムを使うことで日常の中にパタゴニアを感じられるようになる。そこに価値を見出せる=ファンなら、買う価値あり。
だが逆にパタゴニアブランドに興味がなくて、ただ小さめのヒップバッグが欲しいだけなら、わざわざこれを選ぶ理由はない。
ノーブランド品でも普段使いには十分な商品がアマゾンをちょっと探せば山ほど見つかる。予算も下手すると半分くらいで済む。
ただ、もしも日常にパタゴニアを取り入れたいっていうなら、「ウルトラライト・ブラックホール・ミニ・ヒップ・パック」は悪くない選択だと思う。