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【レビュー】Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro【音質特化の最上位モデル】

Anker Soundcore Liberty Air 2 ProはAnker Soundcoreシリーズの中でも、特に音質にこだわったモデルだ。

搭載されているスペックを考えると2~3万が相場なのだが、価格も1万円前半という驚異的な鬼コスパ機である 。

Anker Soundcoreシリーズでのポジション的にも「最高性能・最高品質・最高コスパ」の三拍子揃った完全ワイヤレスイヤホン。

詳しく見てみよう。

当記事は公式サイトで公開されている商品のスペックや情報をわかりやすく整理し、読者が自分にぴったりの商品かどうかを判断できるように作成しました。

商品の価格や品質、メーカーの戦略や市場動向なども分析しているので、最適なアイテム選びの参考にしてください!

デザイン:スタイリッシュなステム型

Anker Soundcore Liberty Air 2 Proは、ステム型の完全ワイヤレスイヤホン。

ステム部分にはタッチセンサーが搭載されており、音楽の再生/停止や曲の切り替え、音量調節などができる。

カラー展開はブラック、ブルー、ピンク、ホワイトの4種類。付属のイヤーチップは7種類あり、専用アプリでイヤーチップのフィット感をチェックすることも可能。

充電ケースもコンパクトでUSB-CポートとQi対応のワイヤレス充電が可能。

毎回言ってるけど、ワイヤレス充電はめっちゃ便利だから絶対使った方が良い。家に帰ってきて充電器にポン置きするだけで良い。ストレスフリー。

ケースの前面にはLEDインジケーターがあり、バッテリー残量や充電状況を確認できる。

音質を理想に近づける4つの仕掛け

Anker Soundcore Liberty Air 2 Proは音質にかなりこだわりを持って作られたモデル。

その証拠に音質にかかわる技術が相当詰め込まれている。自分だけの最高の音質を求める求道者にうってつけ。

10層ナノレイヤーのPureNoteドライバー採用

10層のナノレイヤーによる高硬度のPureNoteドライバーが、耳障りなひずみを抑制。

ストレスフリーのクリアな音質を出力できる。

ハイレゾ対応のLDACコーデックも使用可能

LDACコーデックは、Bluetoothで高解像度な音楽再生が可能な技術で、いわゆるハイレゾ音源を再生するために必要。一般的なSBCコーデックと比べて約3倍の情報量を扱える。

LDACコーデックを使用するにはファームウェアのアップデートが必要なので注意。

専用アプリで細かなイコライザー設定が可能

それでもデフォルトの音質に納得がいかない場合でも安心して欲しい。

Anker Soundcore Liberty Air 2 Proは、専用のアプリ「Soundcore」を使って音質をカスタマイズできる。「デフォルト」「バランス」「バスブースト」「トレブルブースト」「声強調」「カスタム」の6種類のプリセットで簡単に調節できる。

HERA ID搭載 左右別に最適な音質を設定可能

デフォルトのプリセットでもしっくりこない場合、HEAR ID機能を試してほしい。

HEAR ID機能とは、自分の聴力や好みに合わせて最適な音質を設定する機能。

専用アプリで、左右それぞれの耳に対して聴力テストを行い、個別に最適な音質を設定することで僅かな左右差を調整する事ができる。

ウルトラノイズキャンセリング搭載

Soundcore Liberty Air 2 Proは音質にこだわるモデルと何度も言ってきた。当然ウルトラノイズキャンセリングも搭載済み。

念のため説明すると、ウルトラノイズキャンセリングとは、外側と内側に配置した2つのマイクで周囲の音を検知し雑音を除去する技術。

さらに専用アプリ「Soundcore」から、自分のいる環境に合わせて4つのモードを選択可能。単純に周囲の音を消し去るのではなく、状況に応じて的確にノイキャン強度を設定できる。

  • 交通機関モード:乗り物のエンジン音や走行音など、低周波ノイズを最小限に抑える。
  • 屋内モード:周囲の会話など中周波ノイズを低減する。
  • 屋外モード:街中の環境音など高周波ノイズを低減する。

外音取り込み機能あり

外部の環境音を取り込むことも当然可能。

イヤホンをつけたまま会話や公共施設のアナウンスなど外音を取り込んで聞くことができる。駅のホームでアナウンスが流れるたびに外す必要もない。普通に便利。

Bluetooth5.0対応

Anker Soundcore Liberty Air 2 Proは、Bluetooth 5.0を採用。最新規格の少し前のバージョンだが、5.0以上の時点で接続に不満に関して心配することはないので無問題。

バッテリー持ちは及第点だがクイック充電対応

Anker Soundcore Liberty Air 2 Proのバッテリー性能は及第点。他のモデルと比べると特別長いわけではない。

イヤホン単体で最大7時間(ANCで6時間)、ケースを含め最大26時間(ANCで21時間)使用可能。幸い1日は24時間しかないので、寝る前充電しておけば毎日使う人でも問題はない。

15分充電で約3時間の再生可能

バッテリー性能は特に優れてはいないが、Anker Soundcore Liberty Air 2 Proはクイック充電ができる。

15分のケース充電で3時間の再生が可能だから、充電を忘れていても朝の短い時間で挽回できる。 

ちなみにUSB-typecまたはQi対応のワイヤレス充電器で充電することができるが、繰り返しにはなるが絶対ワイヤレス充電をお勧めする。有線充電が馬鹿らしくなるほどストレスフリー。

通話品質は優秀

Anker Soundcore Liberty Air 2 Proは通話機能も優秀。上記の強力なノイズキャンセル機能がそのまま通話でも使えるので、ウルトラノイズキャンセリング機能やAI技術で補完されたノイズリダクションが使用できる。

どのような状況下でも相手の声をハッキリ聞き取れる。

防水性能はIPX4と日常防水レベル

Anker Soundcore Liberty Air 2 ProははIPX4防水規格に準拠しており、防水性能としてはやや貧弱。

汗や水しぶき程度なら問題ないが、雨の中や風呂場には持ち込まないほうがいい。

あくまで日常防水レベルと考えよう。

Anker Soundcoreシリーズにおけるこの商品のポジション

Soundcore Liberty Air 2 Proは、Anker Soundcoreシリーズの中でも音質にこだわった最上位機種と言える。似た値段帯ではゲームミングに特化したモデルや、高級路線に特化したモデルなど様々だが、純粋に「音」にこだわったAnkerの最上位モデルはSoundcore Liberty Air 2 Proしかない。

まさに音楽はもちろん映画や動画再生の視聴環境に特化したモデルといえよう。

Anker Soundcoreシリーズにおけるこの商品のコストパフォーマンス

Soundcore Liberty Air 2 Proは、Anker Soundcoreシリーズの中では高価格帯。

だがコスパが悪いかと言えば、そうでもない。

ウルトラノイズキャンセリングやハイレゾ対応のLDACコーデック対応など、他機種にはない特徴を持ち、高品質な音質や通話品質も持ち合わせている。

また、クイック充電機能、最低限の防水性能、専用アプリのイコライザーやHEAR ID機能など多彩な機能を備えている。

同じような性能を持つ他社製品に比べるとコスパの良さが良くわかる。

次の項目で確かめてみよう。

競合する商品との性能・値段比較

Soundcore Liberty Air 2 Proと似たようなスペックを持つ他社製品をリストアップした。

もちろんSoundcore Liberty Air 2 Proにない優れた機能もそれぞれあるが、値段を注目して見てほしい。

ちなみにSoundcore Liberty Air 2 Pro12,980円 (税込) (令和5年3月現在)。

  • Sony WF-1000XM4

   機能:アクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能、LDACコーデック対応

   価格:34,980円 (税込) 

  • Bose QuietComfort Earbuds

   機能:アクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能、IPX4防水規格

   価格:29,800円 (税込) 

  • Jabra Elite 85t

   機能:アクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能、IPX4防水規格

   価格:25,800円 (税込) 

  • Sennheiser MOMENTUM True Wireless 2

   機能:アクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能、aptXコーデック対応

   価格:24,800円 (税込) 

  • Beats Studio Buds

   機能:アクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能、IPX4防水規格

   価格:18,900円 (税込) 

大体Soundcore Liberty Air 2 Proの2~3倍程度価格が高いことがわかる。やっぱりコスパは良いと言わざるを得ない。

Soundcore Liberty Air 2 Proが最適なユーザー

Soundcore Liberty Air 2 Proは、以下のようなユーザーに向いてる。

  • とにかく音にこだわりを持ち、細かに調整したい人
  • 高性能なノイズキャンセリングや外音取り込み機能を求める人
  • 個人化された音楽体験を楽しみたい人
  • 短時間充電に対応したイヤホンを探している人
  • 防水性能やアプリ対応など多彩な機能を重視する人
  • ステム型デザインが好きな人

Soundcore Liberty Air 2 Proに不向きなユーザー

一方、「Soundcore Liberty Air 2 Pro」は、以下のようなユーザーには向かないかもしれません。

  • 安価でシンプルなイヤホンを求める人
  • ステム型デザインが苦手な人
  • 防塵性能や水中使用に対応したイヤホンを探している人

音質を少しでも気にする人なら大満足

Soundcore Liberty Air 2 Proは、イヤホンの基本性能である「音」にこだわりを持って作られたAnkerの最上位モデル。自分だけの音を組み立てられる仕組みをいくつも用意し、その音質に没入できるように独自のウルトラノイズキャンセリングで環境音も調整するなど、「音」に対する執念すら感じられるモデルだ。

ただし惜しい点もいくつかある。充電ケースのバッテリー容量が少なく、再生時間が短いことや、防水性は日常防水レベルだ。ただし惜しいだけで致命的ではない。

少しでも音楽を今より楽しみたい、通話環境をもっと良くしたいと思うならSoundcore Liberty Air 2 Proは最良の選択肢の一つかもしれない。

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たろー

ガジェット好きが高じてガジェット系ブログを運用中。ガジェット紹介にとどまらず、市場的なポジショニング分析、値段とスペックのコスパ分析をして、読者が本当にそのアイテムに適しているのか判断できるような記事作成を心がけております。

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