
完全ワイヤレスイヤホン界で鉄板メーカーとなりつつあるAnker。
今回はエントリーモデル「Anker Soundcore Liberty Neo 2」を取り上げる。
このイヤホンは6000円程度と価格的にはエントリーモデルの立ち位置だが、値段と機能を考えれば、これで十分だと思うユーザーも多いだろう。
正直なところアクティブノイズキャンセリング機能がないだけで、基本性能的に他のAnkerのイヤホンと大きな差があるわけではない。詳しく見てみよう。
当記事は公式サイトで公開されている商品のスペックや情報をわかりやすく整理し、読者が自分にぴったりの商品かどうかを判断できるように作成しました。
商品の価格や品質、メーカーの戦略や市場動向なども分析しているので、最適なアイテム選びの参考にしてください!
デザイン:イヤホンもケースもコンパクトだがチープ感は否めない

「Anker Soundcore Liberty Neo 2」は、51gと非常に軽量。特にワイヤレスイヤホンは耳に突っ込む構造だから、軽ければ軽いほど長時間の視聴が楽なので重要。
イヤホン・ケースは思ったより安っぽいプラスチック感丸出しなので、高級感を求めて買うと残念な気持ちになる。色展開もブラック、オフホワイト、ネイビーの3色と少な目。暗めの色ばかりなのでギャルには人気がなさそう。

本体には物理ボタンが搭載されており、タッチ操作が苦手な人も安心。音楽の再生や停止、曲送りなどの操作が簡単にできる。Soundcoreアプリを使えば、ボタン操作のコマンドを自分好みにカスタムすることも可能。いたせりつくせり。
充電ケースはUSB-C端子充電とワイヤレス充電の両方に対応。ワイヤレス充電はめっちゃ便利だから絶対使った方が良い。家に帰ってきて充電器にポン置きするだけで充電される。一度味わうとワイヤレス充電でない他のデバイスにイラつき始めるので全デバイスワイヤレス充電化が進むかもしれない。
充電ケースの表面にはLEDライトがあり、バッテリー残量を確認できる。これも超便利。
音質:オーソドックスで個性は少な目。イコライザーで調整可能

Anker Soundcore Liberty Neo 2は、グラフェン素材のドライバーを採用。グラフェン素材は振動板を約35%軽量化することができるため、低域から高域まで均一な再生が可能。
つまり低音ドンシャリで耳が痛くなることもなければ、高音が音割れして耳が痛くなることはない。非常にオーソドックな音。激重EDMやクラシックを聴くには向いていないが、普通のポップスを聞く分にはそこまで不満はないだろう。そこはユーザーの好みによるからこれ以上は省略。
一応、Anker専用アプリの「Soundcore」をダウンロードすることで、22種類のプリセットやカスタム設定ができるイコライザー機能が使える。もっと低音or高音が欲しいと思っても、一定の範囲だが自分好みのサウンドバランスに調整することができる。
ノイズキャンセリング:残念ながらそんなものはない

「Anker Soundcore Liberty Neo 2」は、アクティブノイズキャンセリング機能はない。この点はAnker Soundcore Liberty Neo 2の残念な点と言い切れるだろう。ただし値段を考えれば、そこまで求めるのは酷とも思う。
公式には「パッシブノイズキャンセリング機能を備えている」と書いているが、これをノイズキャンセリングというのは苦しい。カナル式のイヤーピースなので、確かに耳につければ周りの音はあまり聞こえないが、耳栓をパッシブノイズキャンセリング機能付きとは誰も言わない。
改めて言うがこの商品にノイズキャンセリング機能はないので注意されたし。
接続:最新規格のBluetooth 5.2搭載

Anker Soundcore Liberty Neo 2は、「Bluetooth 5.2」という最新規格の無線技術を採用。安定した接続性能と低遅延性能でノンストレス。基本的にBluetooth5.0以上の規格を選んどけば間違いはない。前規格の「Bluetooth 4.0」と比べて通信速度や通信距離が向上した。
接続が勝手に切れることも少なくなったし、音ズレもほぼ気にならないレベル。Anker Soundcore Liberty Neo 2は対応コーデックも多いが、そもそもどのコーデックでも低遅延というかもはや遅延してるのかどうか意識しないとわからないレベルなので省略。とりあえず接続に関しては心配しなくてよい。
再生時間:イヤホン10時間・ケース40時間と必要十分

Anker Soundcore Liberty Neo 2は、イヤホン単体で約10時間、充電ケースと合わせて最大40時間の音楽再生が可能。これは前モデルの約2倍の再生時間。普通に考えて10時間連続視聴することはないと思うので十分なバッテリー性能と言えるだろう。
もし足りないと思うなら、10時間も音楽を聴くのは普通に耳に悪いから生活習慣を改めたほうが良い。今すぐ耳鼻科に行け。
音質の項目でも言及したが、充電ケースはワイヤレス充電であるQi規格のワイヤレス充電器で簡単に充電可能。USB-Cケーブルでの有線充電も可能。おすすめはワイヤレス充電。QOLという言葉は嫌いだが、ワイヤレス充電にはその言葉がふさわしい。
通話品質:特色はないが普通に使える

Anker Soundcore Liberty Neo 2はイヤホン自体にマイクがついているので電話通話やPCにつなげてのZOOM会議も可能。ただこれもノイズキャンセリング機能はないので、普通のイヤホン通話ができるというだけ。
便利ポイントはスマホで音楽聞いてる最中に電話がかかってきてもそのまま通話できるくらいかな。
防水性能:日常防水で最強レベルの「IPX7」対応

防水性能はかなりすごい。防水規格では日常使用でほぼ最高規格の「IPX7」防水規格に対応している。「IPX7」は、「1m以内の水深で30分間浸漬しても機能しなくならない」という基準。ランニング中の汗どころか、軽く水洗いできるくらい防水性能は高い。入浴中でも風呂に落とさないかぎり全く問題ないレベル。なんでエントリーモデルにこの超防水規格なのか謎。
さらに「SweatGuard」という特殊なコーティング技術が採用されているので、徹底的に水分からイヤホンを守る意思を感じる。開発者は過去に水に対するトラウマでも持っているのか?
Anker Soundcore Liberty Neo 2に最適なユーザー
まとめるとAnker Soundcore Liberty Neo 2は、以下のようなユーザーにおすすめ。
- バッテリーの持ちがよく、音質的に低音ドンシャリ感が苦手な人
- 防水性能が高いイヤホンを探している人
- 自分好みのサウンドバランスにカスタマイズしたい方
- 安定した接続性能と低遅延性能を重視する方(Bluetooth5.2の最新規格)
Anker Soundcore Liberty Neo 2に向かないユーザー
逆にAnker Soundcore Liberty Neo 2は、以下を求めるユーザーには向かないかもしれない。
- もっと高級感のある音質を求める人
- アクティブノイズキャンセリング機能が必要な人
- 価格よりもブランド力やデザイン性を重視する人(Ankerもブランド力付きつつあるが…)
Anker Soundcoreシリーズ内のポジション

「Anker Soundcore Liberty Neo 2」は、AnkerのSoundcoreシリーズの中でもコスパは高いイヤホンだ。Soundcoreシリーズには他にも様々なタイプのイヤホンがあるが、Anker Soundcore Liberty Neo 2が最も安価。それでいて音質や再生時間などの基本性能は揃っており非常にコスパは優れている。
ただし、何度も念を押すがアクティブノイズキャンセリング機能やトランスペアレントモードなどの付加機能はない。自分のニーズに合わせて選ぶことが大切だ。
総括:基本性能とコスパの高い堅実なモデル

「Soundcore Liberty Neo 2」は、Anker Soundcoreシリーズの中でもコスパの高いエントリーモデル。音質やバッテリー、防水性能などの基本的な機能はしっかりと備えており、Soundcoreアプリで音質もカスタマイズもできる。
高級モデルに比べると、ノイズキャンセリングや外音取り込み、ゴージャスな音響機能は全くない。しかし防水性能は非常に高く、基本的なワイヤレスイヤホンに必要な機能は搭載されている。
総括すると予算が限られているが、スタンダードかつ高品質な完全ワイヤレスイヤホンを探している方におすすめ。