ガジェット

【実機レビュー】アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機 IJC-H65【電気代安い】

IJC-H65の画像
今年は通年より1か月早く梅雨がやってきた。一週間とめどなく雨が降り続けた結果、流石に我慢の限界に達した。洗濯物が生乾きになってクサい。廊下もクサいし部屋もクサい。

このままではストレスでカビが生えそうだから遂に衣類乾燥除湿機を買った。事前のネット調査でアイリスオーヤマのIJC-H65はスペック不足らしい。予算的にもサイズ的にもこれしか買えないから買っちゃったけど使えるのか実機レビューする。

たろぼう
どうも、たろぼうです。ツイッターやってます。お問合せはこちら

IJC-H65の特徴

IJC-H65の画像
同性能の他社製品に比べコンパクトで重量も9.3㎏とやや軽め。女性でも片手で移動できる。水を貯めるタンク容量も約2.5Lと標準的。

ただ小型であるため搭載ファンが小さく送風能力は平均以下。広い部屋を送風でガンガン除湿する能力はないけど、狭い部屋を局所的に乾燥させることは可能。部屋干しエリアを決めて密室にすると最も能力を発揮した。

IJC-H65はコンプレッサー方式

IJC-H65の画像
衣類乾燥除湿機はコンプレッサー式、デシカント式、ハイブリット式があるんだけど、ここでは詳しく解説しない。ググれば星の数ほど解説されてるから興味がある人は調べてほしい。

IJC-H65はコンプレッサー方式。特徴は下記の通り。

  • デシカント式に比べて室内温度が上昇しにくい(部屋が暑くなりにくい)
  • 消費電力が少ない(電気代が安い)
  • 冬の除湿は苦手

まさに梅雨の季節にピッタリ。どうせ冬はエアコンで乾燥するし、夏場だけでも除湿できれば無問題。

IJC-H65のスペック

IJC-H65のスペック表

スリムかつ目立たない外観

IJC-H65の画像
白をベースにしてサイドにブルーorグレーの装飾があるだけのシンプルデザイン。奥行は20.4㎝とかなりスリムなボディ。他メーカーの同価格帯と比較してもかなりコンパクト。

衣類乾燥除湿機は空気清浄機と違って常に使用しないから、使ってない時は目立ってほしくないし居住スペースも圧迫してほしくない。その点ではIJC-H65は見た目の面でも大きさの面でも条件を満たしている。

機能はシンプル

IJC-H65の操作盤
俺のアイリスオーヤマのイメージは最低限の機能に安めの価格。イメージ通り、IJC-H65も除湿機能のみ搭載。プラズマクラスターやら空気清浄機的機能とか余計な機能は一切なし。電源入れて、風量選んで、オートルーパーのスイング角度決めるだけ。シンプル。

タイマー機能は使わない

タイマー機能がついてるけど一度も使ったことがない。タイマーを使う用途として、服を乾燥させ過ぎないようにするとか電気代節約があると思うんだけど、乾燥しきる前に貯水タンクがいっぱいになって自動停止するから使う必要がない。

排水ホースを買えば連続使用可

IJC-H65の排水機構

ホームセンターとかで内径15㎜のホースを調達すれば直接排水することは可能。タンクに水を貯めないから容量関係なく連続使用できる。公式の高い専用ホースとか別売りしてないところがアイリスオーヤマの憎めないところ。商売っ気がなくて好き。

持ち手が便利

IJC-H65の画像
実際使ってみて思った以上に便利だった。何度も言うけど衣類乾燥除湿機は空気清浄機みたいに常時使わない。部屋干しするタイミングでしか使わないから普段は部屋の端っこなんかに置いてる。洗濯したモノによっても風の当たりを調節するから意外に移動させることが多い。

取っ手がなかったら両手でサイドを挟み込んで「よっこらせ」しないといけない。購入前は特に何も思わなかったけど、持ち手はあった方が絶対良い。

電気代が安い

コンプレッサー方式は電気代が安い。同ブランドのデシカント方式を比較するとこんな感じ。

機種1時間あたりの電気代1ヶ月の電気代
IJC-H65(コンプレッサー式)5円1500円
IJD-H20(デシカント式)10円3000円

※1日10時間使用と想定

デシカント式はヒーターを使って乾燥させるから電気代は高くなる。コンスタントに使うものだから電気代が安いのは嬉しい。

送風範囲は限定的

IJC-H65の画像
IJC-H65はファンが上方向に付けられてて、フラップの角度で送風方向を決める。つまりファン自体が動くわけじゃない。フラップにあたる時点で風は散るから遠くまで送風はできない。能力的にも風で乾かすというより、空間を乾燥させて湿気を飛ばすイメージ。

タンクがしょぼい

フタがしょぼい

IJC-H65の貯水タンク画像

排水した水をためるタンクのフタがしょぼい。蓋を固定するツメが2か所しかないしちょっと弄っただけで壊れそう。一応フタを取らずに水を捨てられる設計になってるから、シーズン終りのタンク内の清掃時以外は触らないほうが良い。

フロートがしょぼい

IJC-H65は水が2.5L貯まると自動で停止する。仕組みは簡単でタンク内にフロートが設置されてて、水位が上がると一緒にフロートも上がる。2.5L程の水位になると本体側のセンサーがフロートに埋められた磁石を感知して停止する。

IJC-H65の画像

問題はフロートが角切り発泡スチロールであること。発泡スチロールは長期間にわたって水に浸されると劣化して水が浸透する。フロートは常に水に接触してるから、数年程度は問題ないけど、長く使うには不安が残る。せめて中を空洞にした樹脂製のフロートにしてほしかった。

大人2人+子供1人程度なら問題なし

ネットでは「スペック不足」とか「結局買いなおした」とか書かれていたけど、問題なく使用できている。本記事で書いた通り、なるべく狭い部屋(2,3畳程度)を密閉して部屋干しすれば大人2人子供1人程度なら全く問題ない。

我が家の場合、2LDKの廊下部分を部屋干しスペースにしてる。風呂場を部屋干しスペースにしてもいいかもしれない。

コンパクトでスリムな分、除湿能力は強力とは言えない。だが使い方さえ工夫してやれば十分戦える。これ以上のスペックは我が家にとってオーバースペックだから、むしろIJC-H65で正解だった。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

たろー

ガジェット好きが高じてガジェット系ブログを運用中。ガジェット紹介にとどまらず、市場的なポジショニング分析、値段とスペックのコスパ分析をして、読者が本当にそのアイテムに適しているのか判断できるような記事作成を心がけております。

-ガジェット