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【CASIO F-91W-1JF レビュー 】驚異的な耐久性。最強の実用時計。

 

F-91W-1JFの画像

はじめて親に買ってもらった腕時計であり、その後も何回か買いなおしたモデル。乱暴に扱っても本体が故障したことは一度もない。買い替えの理由はだいたい紛失かベルト割れだった。当時子供ながらに「丈夫な時計だな」と思うくらい耐久性は折り紙付き。「チープカシオ」というブランドを世の中に浸透させた立役者である。

たろぼう
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F-91W-1JFの特徴

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軽量ボディに似合わない圧倒的な耐久性。F-91W-1JFを10年前に購入したが他のチプカシと比較しても耐久性・堅牢性が半端ない。

F-91W-1JFは様々な伝説的な逸話を残していることで有名なんだけど、むしろ所有している個人が身をもって「いかに堅牢であるか」を実感しているんじゃないかと思う。俺のF-91W-1JFもかなり劣悪な環境だったのに壊れる素振りもない。

F-91W-1JFのスペック

ケース素材樹脂
ケースサイズ縦×幅38.2㎜×35.2㎜
ケース厚8.5㎜
バンド素材合成樹脂バンド
機能・ストップウォッチ機能
・アラーム機能
・ライト機能(ライトカラー:グリーン)
・オートカレンダー
・12時間/24時間制表示切替
精度平均月差±30秒
本体重量21g
ムーブメントクォーツ式
防水性日常防水
電池寿命約7年

発売から30年間変わらない外観

F-91W-1JFの画像
チープカシオといえばF-91W-1JF。チープカシオの象徴であり、低価格かつ高い耐久性をイメージさせるデザイン。

画面を埋め尽くす文字列。不必要なほど多い配色(4色も使っている!)。如何にも安っぽい樹脂感。全てF-91W-1JFをダサくする要因のはずなのに、30年の間に育ったチープカシオというブランド効果で「これでなきゃチプカシじゃない」と思わせる風格すら漂わせている。
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ただチープカシオはある程度一般的になったとはいえ、完全に市民権を得ているわけではない。興味がない層にとってF-91W-1JFはどう見ても超ダサい時計にしか見えない。TPOを考えて身につけたほうが良いと忠告しよう。

劣悪な環境での使用実績(10年)

・バイク時計として7年間使用

Motorcycle Helmet Rider Biker - Shutter_Speed / Pixabay

Shutter_Speed / Pixabay

バイクのハンドル部に取り付けて7年使い続けた。取り付けたバイクは単気筒エンジンでバイクの中でも振動がキツい。真夏の直射日光で触れないほど熱くなり、冬は氷点下の気温に晒され続けた。3年程で走行中にバンドがちぎれて道路に落下、アスファルト上で転がりまくって傷だらけになるも正常動作。その後も紐で無理やり取り付けなおして5年使ったが、最後まで壊れることはなかった。

・携帯ストラップとして3年使用中

タフケータイの画像
バイクを処分したのでお役目を終了するはずが、いつの間にか父の携帯ストラップになってた。父は農業をしてるから埃まみれ泥まみれになることを見越して携帯もタフスマホ。当然農業現場に持っていくからストラップ化したF-91W-1JFも埃まみれ泥だらけ。

F-91W-1JFは日常生活防水であり、防泥・防塵機能など備わってないのに壊れる素振りは全くない。ただ裏蓋内部に防水用の薄いパッキンが貼り付けてあるだけなのにここまで堅牢性が備わってるのか謎すぎる。ちなみに今現在も使用中である。

有名な逸話

・別名ビンラディンモデル

ウサマ・ビン・ラディンの画像
テロ組織アルカイダの司令官、故ウサマ・ビンラディンが着用していた写真が公開され当時話題の時計となった。電池が良く持ち、安く、入手しやすいことから時限爆弾のタイマーに採用。ある意味不名誉な名称ではあるがビンラディンモデルとも呼ばれた。

アルカイダの時限爆弾

アルカイダと対立しているグアンタナモ共同機動部隊ではF-91W-1JFを「アルカイダの兆候」と見て特に注意している。もしアルカイダの影響下にある地域に近づく場合は絶対にF-91W-1JFを持ち込んではいけない。持ってるだけで逮捕される可能性がある。

・20年間埋められてても正常動作

F-91W-1JFの画像
2015年、イギリス人男性のSNSの投降で話題になった。彼が子供のころ庭で落としたF-91W-1JFが約20年ぶりに掘り起こされ発見。7分ほど遅れていただけで正常動作していた。ライトは故障していたそうだがLEDライトの寿命は大体10年以下だからある意味正常。

20年で7分遅れたとして、単純計算すると1年に-21秒、1ヶ月に-1.75秒の誤差。カシオの公式スペックでは平均月差±30秒だから公式発表よりかなり精度が良かった結果になった。20年間ほぼ地中という劣悪な環境で正確な時刻を刻み続けるとは本当に恐れ入る。

・サウナ&風呂での使用でも正常動作

Sauna Man Relaxing Towel Beauty - mohamed_hassan / Pixabay

mohamed_hassan / Pixabay

ネットで調べてると、驚くべきことにサウナや温泉に持ち込む人がいた。
いくら堅牢であってもF-91W-1JFはデジタル機器である。デジタル機器にとって最も恐れるべきは水気と湿気。たとえ高い防水性能だったとしても内部で結露すれば基盤が死ぬ。ましてサウナなんて温度的にも湿度的にも完全アウトなはず。

実験してみた

方法:腕に装着した状態でサウナ、温泉に入浴する。
期間:7日間
条件:サウナは気温90度、温泉の温度は60度。
●サウナ10分→水風呂→サウナ5分の1サイクル
●シャンプー→体洗浄→温泉入浴10分程度

結果:問題なく正常動作

「安い・壊れない・とにかく壊れない」の3拍子

記事にするにあたってまとめてみると、改めて驚異的な耐久性であることが良く分かった。ただ疑問が一つ残る。G-SHOCKの様に特別仕様ではないのに、なぜ驚異的な耐久性を保てるのかということ。残念ながら疑問は最後まで解決されることはなかった。

分解してみても防塵、防泥の機構はもちろん備わっていないし、防水性も他のチプカシ同様特別なことは一切してない。なぜか壊れないとしか言えないけど、1000円程度でこれほど完成度の高い時計はカシオにしかないことは確か。

過酷な現場においてG-SHOCKが欲しいと思っている人がいるなら、まずF-91W-1JFを使ってみてほしい。大抵の場合、F-91W-1JFで問題ないはずだ。

 

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たろー

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