
「マムートのハードシェルで何がいい?」
こう聞かれたら、
おそらくほぼ全員がアヤコプロを挙げると思う。
それくらい、
マムートユーザーからの信頼が厚いマストバイハードシェル
それがこの Ayako Pro 2.0 だ。
見た目がいいとか、ゴアテックスだからとか、
そういう話はいくらでもできる。
この記事ではそこではなく、
- どれだけ使い勝手がいいのか
- 実際に着てどう感じたのか
- 本当に機能的なのか
このあたりを、街着メインの視点で書いていく。
ハードシェルの中では「完成形」に近いデザイン

まず見た目。
正直、言い出したらきりがない。
特に印象的なのが、
- フロントジッパーを最大まで引き上げたときのフード形状
- 立体的で、首から顔まわりの収まりが非常にいい
ちゃんと「道具」として作られているのが分かる。
無駄に主張しないロゴ、
アウトドア感が出すぎない配色。
街で着ても浮かない。
これがアヤコプロの強さだ。
ゴアテックス搭載。価格帯を考えれば当然だが…
この価格帯なので、
もちろんGORE-TEX(ゴアテックス)。
ただ「付いてます」では終わらないのがアヤコプロ。
ゴアテックスの実力
- 高い防水性
- しっかりした防風性
- それでいて高水準の透湿性
雨は通さない。
風も通さない。
これはもう説明不要だろう。
GORE-TEXとは?何がすごいのかを理解するとこのジャケットがさらに良く見える
GORE-TEXは、アウトドア・防水ウェア界で長年トップクラスの評価を受けている素材。
その構造上のポイントは次の通り:
✔️ ① 水は通さず、汗の蒸気は逃がす仕組み
GORE-TEXの中核は極薄の ePTFE(拡張ポリテトラフルオロエチレン)膜。
この膜には 1平方センチメートルあたり14億個以上の微細な孔 があり、それが
- 水滴より20,000倍小さい → 雨や雪は通さない
- 水蒸気より700倍大きい → 汗を蒸気として外に逃がす
という、
「防水なのに蒸れにくい」という相反する性能を両立している。
世の中には防水コーティング素材もあるが、
ゴアテックスはただの加工ではなく “透湿を物理的に成立させる本質的な防水膜” だ。
アヤコプロが何故「使い勝手最強」と言われるのか

✔️ ① 耐水圧が高い(28000mm)
水の浸入に対して極めて強い耐性を持つ。
この数値は大雨・雪・風雨どれでもほぼ物理的に防ぐレベル。
✔️ ② 透湿性(RET < 13)
透湿性の指標RETが低いということは、それだけ 蒸れを逃がす力が高い。
結果として、街中で軽く動いたときすら快適さが損なわれにくい。
※ これが単なる「防水」素材との最大の違いだ。
一般的なレインウェア素材は雨は防ぐが蒸れが溜まりやすいが、ゴアテックスは 体の内側から水蒸気を逃がして内部環境を快適に保つ。
GORE-TEXが優れている理由をもう少し噛み砕く
- いわゆる 「ナイロンに塗った撥水加工」 と違い、膜そのものが機能している。
- 外側のDWR(耐久撥水)加工は水滴を弾く役割だが、
実際の水の侵入防止は ゴアの膜が担っている。Reddit - ただの「コーティング」や「加工」と違い、ゴアテックスには 物理構造としての防水・透湿性能がある。
つまり、ゴアテックスは「雨の日に身体を濡らさない」だけでなく、「汗で内部が蒸れて不快になるのを防ぐ」ことにも長けているのだ。
これは街着でも非常に有用で、少し動いただけで蒸れて不快になるような素材とはレベルが違う。
街着視点で見ると、正直オーバースペック

ここからは完全に私の使い方の話になる。
自分は、
- 山にハイクしに行く趣味はない
- 街着メイン
- 軟弱寄りの人間
その前提で言うと、
明らかにオーバースペックだ。
だが、それが悪い意味ではない。
小走りしても蒸れない。これは正直驚いた
試しに、
- 少し小走り
- 軽く汗をかく程度
この状態でも、
衣服内が一気に蒸れる感じはなかった。
数時間ハイクしたらどうなるかは正直分からない。
だが、街中での使用では十分すぎる透湿性がある。
雨の日、風の日、
「とりあえず着ておけばOK」という安心感は相当なものだ。
アジアンフィットでも袖はやや長め

マムートあるあるだが、
標準的な日本人体形だと袖はやや長い。
これも例外ではない。
- 着丈を合わせると
- 袖が少し余る
ただし、ここがうまい。
リスト部分をしっかり締めると、
余った袖が腕を動かす際の可動域の余白になる。
ストレッチはない。でも、窮屈さは感じない

ハードシェルなので、
生地にストレッチ性はほぼない。
だが、
- 立体裁断
- 袖の余白
このおかげで、
動いたときのツッパリ感はかなり抑えられている。
「硬いけど、我慢して着る服」ではない。
正直なデメリット
当然、欠点もある。
デメリット
- 街着としては明らかにオーバースペック
- 軽量シェルと比べると重さはある
- ファッション目的だけだと持て余す
用途を間違えると、宝の持ち腐れになる。
まとめ|迷ったらアヤコプロでいい理由

Ayako Pro 2.0 HS Hooded Jacket AF Menは、
- 雨風を完全に遮断したい
- 街でもアウトドアでも使いたい
- 「失敗しないハードシェル」が欲しい
こういう人にとって、ほぼ最適解だ。
派手さはない。
だが、信頼感は異常に高い。
マムートのハードシェルで何を選ぶか。
そう聞かれたら、
やはり「アヤコプロでいい」と答えてしまう。