ライフハック

【実質敗北】アライグマ来襲。行政の「4ヶ月待ち」に絶望して自費で購入した高級ケージトラップが、届いた瞬間にゴミと化した話

今回は、我が家の敷地(新居の庭にある巨大な椎の木)に突如として発生した、深刻な「獣害トラブル」と、それに立ち向かうために導入した対害獣用ガジェットについて語りたい。

結論から言うと、「目的は完全に達成されたが、投資したコストは1ミリも回収できずに完全なる無駄となった」。

世間一般のガジェットレビューでは「買って生活が豊かになった」というハッピーエンドが基本だが、リアルなインフラ防衛戦においては、こういう「不条理な敗北(空振り)」も日常茶飯事だ。何が起きたのか、顛末をロジカルに解説する。

ラスカルはファンタジー。現実のアライグマは凶暴な外来種だ

かつて国民的アニメとして一世を風靡し、現代でも大手ファミレスのココス(COCO'S)と提携して「かわいい、けなげな生き物」として日本中に広く認知されているキャラクター、アライグマのラスカル。

遠目で見る分には「可愛い~」などとアホみたいなことが言っていられるが、自分の家の庭に親子で住居を構えられたら、話は180度別だ。

あいつらは本来、極めて凶暴な夜行性の特定外来生物である。我が家の庭には立派な椎の木があるのだが、どうやらそこをキャンプ地とされたらしく、田畑を荒らされるのも時間の問題、というか実際にすでに荒らされ始めていた。一刻の猶予もない。即時排除が必要なレッド案件だ。

行政の壁。「貸出は4ヶ月後になります」という絶望

この手の獣害に直面した際、まず最初に取るべき合理的なアプローチは、地元の市役所に相談することだ。調べてみると、自治体がアライグマ用の捕獲檻を「無料」で貸し出してくれる制度がある。

「なんだ、我が地方自治体もヤルじゃないか。こういう時のために高い税金を払っているんだ」と、私は一瞬だけ行政を評価した。しかし、窓口に相談した直後、担当者から放たれた言葉に耳を疑うことになる。

  • 「現在、予約がいっぱいで貸し出しは4か月後になります」

4ヶ月? 1年(12ヶ月)の3分の1だ。
そんな長期間、庭でアライグマ親子がぬくぬくと家庭を築き、我が家の敷地を蹂躙していくのを指をくわえて見ていろというのか。あまりにも悠長すぎる。タイム・イズ・マネー、そしてセキュリティ・イズ・マネーだ。行政が動かないなら、私費を投じて自衛(力技)で解決するしかない。

アメリカ製・捕獲兵器。ハバハート「ケージトラップ #1079」

そうして我慢できずに楽天市場で緊急発注したのがこれ。米国ハバハート(Havahart)社の「ケージトラップ #1079」だ。

価格はトムキャット楽天市場店で18,690円(税込)。 [1]

おもちゃや日用品ではなく、単なる「鉄の檻」に約2万円。
「なんで行政のサボタージュのせいで、私が自費で2万円も払わなきゃいけないんだ」と内心ブチギレながらも、背に腹は変えられないので泣く泣く決済を通した。

結末:届いた瞬間に「もぬけの殻」という虚無

ここからアライグマと私の、知略を尽くした壮絶なトラップ戦が始まる――はずだった。

しかし、現実は小説よりもはるかにあっけない。
注文したハバハートの超頑丈な檻が、我が家に「ピンポーン」と配送されてきたその当日、驚くべき事態が発覚した。

「あいつら、さらに別の場所に引っ越ししてやがる……」

私の防衛本能(殺気)を察知したのか、あるいは単に椎の木に飽きたのかは不明だが、トラップを設置するよりも前に、アライグマ親子は跡形もなく消え去っていた。近隣一帯を確認しても、気配は完全にゼロ。

当初の目的であった「アライグマの脅威を排除する」という課題は、私の戦闘力が1も発揮されないまま、自然消滅という形で一瞬にして解消された。

解決した。解決したのだが、手元に残されたのは「一度も使っていない、2万円近くした巨大な鉄の檻」だけだ。

まとめ:自衛のコストは時に「掛け捨ての保険」になる

効率やコスパを最優先する私のライフスタイルにおいて、今回の「18,690円の空振り」は、データ上は完全なる大敗北だ。この檻をリビングに飾っても1ミリもおしゃれじゃないし、子どものおもちゃにもならない。ただただデカくて邪魔な鉄の塊だ。 [1]

ただ、今回の件で得た教訓は一つある。
個人事業の経費やガジェット選びと同じで、「危機管理(セキュリティ)に対する投資は、結果的に使わなかったとしても、その瞬間の安心を買うための『掛け捨て保険』として割り切るしかない」ということだ。

もしあの時、4ヶ月後の行政の貸出を待っていたら、今頃庭の椎の木はアライグマの巨大な巣窟となり、被害総額は2万円どころでは済まなかった可能性が高い。

結果として檻は無駄になったが、最短で安心を手に入れるためのアプローチとしては間違っていなかった、と自分に言い聞かせるしかない。……とはいえ、マジでこのデカい檻、これからの保管場所どうすんだよ。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

たろー

ガジェット好きが高じてガジェット系ブログを運用中。ガジェット紹介にとどまらず、市場的なポジショニング分析、値段とスペックのコスパ分析をして、読者が本当にそのアイテムに適しているのか判断できるような記事作成を心がけております。

-ライフハック